ハロウィン絵本 In a Dark, Dark Room and other scary stories 対象:小学校高学年~高校生

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今年のハロウィンレッスンで読んだ本はこれ。

I Can Read! シリーズより(HarperTrophy出版)
In a Dark, Dark Room and other scary stories
Alvin Schwartz(再話)、Dirk Zimmer(絵)
対象;小学校高学年~高校生
(低学年だとちょっと怖すぎるようです)

CD付の本なので、読んだというよりこどもたちと一緒に聴いた本です。
すごく上手なストーリーテラーが怖~く、怖~く読んでくれるので、それはもう恐ろしい!
ハロウィンといっても、可愛く作られた絵本を沢山読んできて、ちょっと私が飽きてきたかな? 今回は、怪談らし~いものを取り入れてみました。

中学生以上は、部屋を暗くして、音だけでストーリーを聞かせ、イマジネーションの中で話を追うようにしました。お陰で恐怖度がぐーんとアップ。
とは言え、怖いなかにも可笑しさがあります。
特におすすめは、第2話です。

「墓場にて~In the graveyard~」
墓場に一人、女が座っていた。
うぅ~・・・
とても背が低く、とても太っている。
うぅ~・・・
死体が三体運ばれるのを女は見た。
うぅ~・・・
とても背が高く、とても痩せている。
うぅ~・・・
死体に向かって、女は言った。「私も、死んだらあんたたちみたいになるの?」
うぅ~・・・

単純過去と単純未来のシンプルな文で構成されており、中2なら音だけでも充分意味が取れます。
一文言う毎に、みんなで大袈裟に「うぅ~・・・」と唸って遊びました。文は適当にごまかして、「うぅ~・・・」だけ言っている子も勿論います。うぅ~・・・

In the Grave Yard
A woman in a graveyard sat.
Ooooh!
Very short and very fat.
Ooooh!
She saw three corpses carried in.(きれいな第5文型ですね!おまけに補語が過去分詞です!)
Ooooh!
Very tall and very thin.
Ooooh!
To the corpses, the woman said,
'Will I be like you when I am dead?'(この文、接続詞と未来と前置詞のlikeが一気に覚えられて最高ですね!)
Ooooh!

というわけで、「私も、死んだらあんたたちみたいになるの?」を英語で言ったらこうなる!というのを確認して、レッスンを終えました。うぅ~・・・
こんなふうに遊び感覚でやったときだけ、全員、一生懸命やってくれます、うぅ~・・・

本には7話の怪談が収録されており、それぞれのストーリーの出自が最終頁で確認できます。色々な国の民話がモチーフとなっているものが多いです。変に笑わせようと作ったものより、こどもたちは今回の怪談を喜びました。インパクト大だったと思います。使った本は、日本多読学会よりお借りしているものです。