サイトワード(英語をよむ練習に欠かせない頻出語彙)〜小さい頃からフォニックスと同時進行で覚えたい!〜

日本にフォニックスが導入されたのが1980年頃(多分mpiの松香洋子先生が先駆者)。それに遅れること約30年。2010年頃から、やっと日本においてもフォニックス学習がこどもの英語学習において当たり前になってきたように思います。

サイトワードとは?

サイトワードの一例。
他に、I、me、come、loveなど、英語でよく使われる単語を学習していきます。

今日は、フォニックス学習と同時に、小さいうちから学習させておきたいサイトワードについてお話します。サイトワードとは、一言で言えば英語圏における最頻出単語です。

サイトとカタカナで書くと英語ではsightとsite、2つ登場してしまいますが、ここではsiteではなく、sightの方です。sightは、「見る」という意味の動詞seeの名詞形で、「視覚」や「視力」という意味です。音素ルールに基づき積み重ね学習で学ぶフォニックスとは対象的に、サイトワードはパッと見たらパッと音に出せて瞬時に意味もわかる単語というような意味合いだと思います。

英語圏の幼稚園のサイトを見てみますと、その多くが園児の文字導入にあたりこのサイトワードに真剣に取り組んでいることがわかります。サイトワードとフォニックスは二本柱のような位置づけになっています。そして何より、サイトワードが幼児のリーダーに登場する割合が驚くべき数字で表されています。それは50%とも70%とも言われており(年齢が上がり語彙数が増えると25%程度)、できるだけ早期に『読む楽しみ』を理解してもらおうと思えば、サイトワード(パッと見たらパッとよめる頻出単語)の導入は必須です。

エコーリンガルでのサイトワード学習

エコーリンガル英語『よむ・かく』クラスでは、サイトワード導入は、幼少の頃から遊びをとおして積極的に行っています。指導法とかスキルとかは全く必要なく、次の教材を使ってひたすらみんなで遊ぶだけですので、おうちでもできるかもしれません。

Amazonでもすぐに手に入るPop(Learning Resources製)が今日ご紹介する教材です。Popには他にも種類があるようですが、ここではサイトワードレベル1(赤)とレベル2(オレンジ)をご紹介します。この2つを使って、それぞれ各100、計200の頻出ワードを遊びながら覚えます。

パッケージはポップコーンの容器のようなデザインで、可愛いです。カードがポップコーンデザインになっており、これだけでも小さいこどもたちはテンションが上がります。

ルールは至ってシンプル(単純なゲームが意外と一番うけたりします)。輪になって座り、一人ずつ順々にポップコーンをパッケージからピックアップしていきます(ひいたら声に出して読む。読めないときは助ける)

Pop!と書かれたカードはなんと不運なカード。これをひいてしまったら、せっかく集めたポップコーンは全て没収されます。たったこれだけ。沢山ポップコーンを集めたこどもが勝ちとなります。

エコーリンガルの『よむ・かく』レッスンは5〜6名のグループ。このゲームには多すぎず少なすぎず、お誂え向きの人数です。クラスによっては、ゲームの途中でラッキーカードを決めたり(みんなから没収したポップコーンが全てもらえる)、そろそろPop!が出てほしいときにはPop!と掛け声をかけたり、チーム戦にしたり、こどもたちの提案を取り入れてよりエキサイティングな方向にもっていきます(こどもたちのアイディアがゲームに採用されるというのもモチベーションアップの大きな力となります)。

たった200、されど200

最頻出単語なので、早期に学習し直感的に見たらわかるとなれば、読む力はぐんと上がります。上でご紹介したゲームを時々やるだけですので、ぜひおうちでも取り入れてみてくださいね。ルールがいたって単純なので、2〜3才の年齢巾があるご兄弟でも楽しめると思います