45周年記念マグと エコーリンガルのおはなし

エコーリンガル誕生
今からさかのぼること45年前、大阪府八尾市に小さな英会話スクールが誕生しました。名前はエコーリンガル。
その創業者であるキャロラインのことからお話を始めます。
若かったキャロラインは、母国である英国スコットランドを出発し、北アフリカ、中東、インド、アジアと広域を大冒険しました。この旅が、エコーリンガルの国境を越えた活動のバックグラウンドになったのかもしれません。
最後に日本にたどり着き、どんなご縁か大阪府八尾市に居場所を構えました。そこに自国より弟や従妹たちを呼び寄せ、とってもスコティッシュでフレンドリーなスクール、エコーリンガルを立ち上げたのは、今から45年前の1980年のことです。
その後のエコーリンガル
創業1980年当初は、スコットランド人の経営者を中心に、彼女が自国から呼び寄せた親族、友人らがエコーリンガルのスクール活動を支えていましたが、その後徐々に多国籍化し、日本、アイルランド、イングランド、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、 アメリカ、ロシア、スペイン、フランス、フィリピン、インド、中国、韓国、等々、実に様々な国籍の講師が参画するようになりました。
エコーリンガルは、日本人英語学習者の学び舎であると同時に、文字どおり多文化共生の場でもあり続けています。
状況変化への対応力、多角的な物の見方、ポジティブな思考、様々なことが今後より一層、要求されるであろう社会において、私たちは「違いを知れば、また楽し」というおおらかな視点、多文化共生の原点ともなる寛容な心を忘れず持ち続けていたいと思います。


「違いを知れば また楽し」
イギリスと日本では随分と違う面がありますが、私の中ではひとつになっています。
日本に来るまでに多くの国を旅してきて、さまざまな体験をしました。その結果、国籍意識が希薄になったといいますか、この地球全体のことを考えるように意識がかわってきました。
今も故郷のスコットランドを愛していますし、今まで過ごしてきた多くの国々にも愛情を抱いています。さまざまな苦労や喜びを、形は違っても同じように体験し、そして、幸福を望む。「やっぱり、みんな人間だなあ」と思います。(中略)
違いを知っていることは、本来、楽しいことだと思います。だって、知らない世界をのぞくって、スリルを感じませんか?
産経新聞 平成8年5月12日「世界がみている大阪」より






45周年記念マグのこだわりポイント
次に、今回、45周年記念として皆様にお配りしているマグについてお話しを進めたいと思います。



マグにはスコットランドのシンボル、キルト姿のバグパイパーを登場させました。スコットランドに行くと、あちらこちらでバグパイプの不思議な音色を耳にしますが、右端の45thロゴの縁にもパイパーが穏やかな面持ちでバグパイプを演奏しながら歩いています。
マグの左端には私たちのスクールの店頭が。店頭には、スコットランドと日本の国旗があしらわれています。そしてその右には不思議な生き物が二匹いますね。スコットランドの神秘の生き物ユニコーンと、日本の国鳥である雉です。普通なら絶対に一緒に目にすることのないこの二匹が、エコーリンガルの要である2つの国の交流を表現しています。ユニコーンに仲良く雉が乗っかっているのが何ともユーモラスで、ブレーメンの音楽隊を連想させます。
製作者に、「このデザイン、なんだかテンコ盛りですね…」と言ったところ、「何もかもが規格化されている大手のチェーンスクールと異なり、いろいろあっておもちゃ箱みたいなエコーリンガルをイメージした」というお返事を頂いた次第です。
エコーリンガルの生徒さん達はもちろん、数量限定で無料レッスンにお越しの方にプレゼント中です。色々と思い入れの強いエコーリンガル45周年記念マグ、どうかご笑納ください。
マグ製作者 山口タケル(2000年生まれ 大阪出身)
私自身6才から大人になるまで15年ほどエコーリンガルに通ったエコーリンガルチルドレンの一人です。
ただ文章での英語を理解できるだけでなく、実際に会話を通じて現在様々な国の人々と交流することができているのも、エコーリンガルでのネイティブの先生方との英会話学習のおかげです。日々のレッスンや季節ごとのイベント、レッスン合間の雑談など思い出もたくさんです。
学生時代に美術やデザインを学んでおり、今回、エコーリンガルの記念すべき45周年マグのデザインを担当させていただきました。長年お世話になったスクールのお祝いに携わることができてとても光栄です。これからも50年、55年、その先…と、エコーリンガルが続いていくことを心より願っています。
10年前もバグパイパー 〜エコーリンガル35周年マグ〜



余談になりますが、写真のとおり、10年前の35周年記念マグにもバグパイパーを起用しました。パイパーが西から東へ歩いているデザイン。西へ行くとスコットランドで東へ行くとジャパン。こんな感じでマグのデザインをお願いし、それを引き受けたのは先代キャロラインの二女、ローザです。
10年前のパイパーは西から東へ歩みを進めました。今回のパイパーは東から西へと歩んでいきます。更に10年後、我らがバグパイパーは宇宙へ、はたまた深海へ。