男の子よ、女の子に負けずに頑張れ!

坂口昭子女史の「らくがき帳」に面白い記事がアップされた。
その記事によると、世界中の15歳の女の子たちは、同年の男の子たちよりも読解力が、ほぼ一学年に相当する分だけ、高いのだそうだ。
男の子たち、読み違えてはいけないよ。女の子たちの方が、読解力が高いのだ。これは、PISAという団体が、世界65カ国の15歳男女を調査して出した、客観的な結論らしい。

坂口女史は、こう述べている。

 日本の男女別平均得点は次のとおり。
男子501点、女子540点。その差39点で女子の勝ち。
OECD加盟国の平均でも男女差は同じ39点差で、日本の男女差は諸外国と同等です。OECDによると、39点差は「学校教育1年分に相当する」のだそうです。
得意なものは大抵やっていて楽しいはずですので、
女子はもっともっと読み上手になりましょう。
あれー、坂口先生、男の子たちは、どうすればよいのですかあー。
男の子たちを見捨てないでくださーい!

そう思って読み進めると、最後にポツリと書いてあった。

 読解力は小さな頃からの読書習慣が鍵。男子もたくさん本を読んでね。

ああ、よかった、坂口昭子先生は、男の子たちも見捨ててはいなかった ・・・・・・と素直には喜べなかった。理由はわからない。なぜだか分からないが、素直には喜べなかったのだ。

男たちが、もっと、しっかりしなけりゃならないのに・・・。
私は、少し暗澹たる想いにとらわれていた。私は、その時、先月私が書いた日記の記事(坂口昭子ピアノコンサートの波紋)を思い出していた。人生の折節に、心が滅入ったその時に、思い出すのはやはり竹馬の友である。

 二曲を比べ、「ウマ~、こっちの方がだいぶやさしいからこっち練習しとき~」 完全になめられた。ちっくしょー。

私は今、このウマさんの言葉をもう少し深く受け止めるべきだったと考え始めているのだ。
ウマさんよ、あの記事では君のことを「痩せウマ」などといってゴメンよ。
いいじゃないか、いいじゃないか、贅肉ぶよぶよでふくれているより、痩せてスマートな方が良いに決まっているではないか。
また、「ちっくしょー」という言葉遣いを改め給えと君をなじった。
しかし、よく考え直して見れば、英語国民たちは、「ちっくしょー」というべきところで、「オーマイガッド」というではないか。God(ガッド)という尊貴なる言葉でもって「ちっくしょー」を表現するとは、これこそが言語道断ではないか。それにくれべれば、ウマさんよ、「ちっくしょー」というべき時に「ちっくしょー」と表現する君こそ、よっぽどまっとうな素直な人間と言うべきではないか。

今、私は、何故かしら無性に、君と酒酌み交わしてじっくりと話し合いたいという気持ちになっている。

女たちに負けていてよいのか。男たちよ、もっとしっかりせい!
日本の男の子たちも、スコットランドの男の子たちも、ガンバレーッ!(声枯れそう。)

(昌原容成)